初めての中絶では、金額の目安が分からず不安になることも多いでしょう。中絶費用は一律ではなく、条件によって変動します。自分の状況に合った費用を把握しておくことは、冷静な判断と準備に欠かせません。
初期中絶にかかる費用の特徴
妊娠11週までに行う初期中絶は、日帰りの手術が一般的であり、比較的費用が抑えられる傾向にあります。料金の目安は10万円〜20万円程度が相場であり、その中には初診料、妊娠判定、超音波検査、術前検査、手術費、術後の処方薬が含まれるケースが多く見られます。
ただし、クリニックごとに費用の内訳や支払い方法が異なるため、ホームページに記載の料金だけで判断せず、事前に見積もりや総額の確認を行うことが大切です。
中期中絶は費用も手続きも重くなる
妊娠12週以降の中期中絶は、入院が必要となるケースが大半であり、費用も一気に跳ね上がります。相場は30万円以上、場合によっては40万円を超えることもあります。入院日数や投薬の内容、処置の難易度によって大きく変動するため、時間が経てば経つほど経済的な負担が増していくのが現実です。
加えて、母体保護法に基づき、12週以降は死産届の提出が必要となるなど、精神的・手続き的な負担も無視できません。
費用の差が生じる理由と見落としがちな点
中絶費用に差が出る最大の要因は、自由診療であるという点にあります。保険が適用されないため、同じ内容の処置でも病院によって料金設定が自由に行われます。また、消耗品費や時間外対応費、アフターケア代などが別途加算されることもあり、予想より高くなるケースもあります。
トラブルや後悔を避けるためには、初診時に「トータルでいくらかかるのか」をはっきりと尋ね、曖昧な説明しかされない病院は避けるのが無難です。